「専門的なリンパ浮腫研修に関する教育要綱」にかかる要件を満たす研修について
「専門的なリンパ浮腫研修に関する教育要綱」にかかる要件を満たす研修とは「リンパ浮腫研修運営委員会」(以下、運営委員会)では、令和2年3月31日発出の厚生労働省保険局医療課「疑義解釈資料の送付について(その1)」問139の問および答に基づいて(リンク1)、本「運営委員会」の規定する基準を満たすことにより、「『専門的なリンパ浮腫研修に関する教育要綱』にかかる要件を満たしている研修」として公開することになりました。(リンク2)
「専門的なリンパ浮腫研修」評価認定の目的
「リンパ浮腫研修運営委員会」に登録された研修協力団体が主催するリンパ浮腫複合的治療の要件を満たすための実技・座学研修における教育内容について総合的に評価し、運営委員会が主催する「専門的リンパ浮腫研修意見交換会」(以下意見交換会)と「専門的リンパ浮腫研修交流研修会」(以下交流研修会)を通じて、わが国におけるリンパ浮腫治療にかかわる医療従事者育成のための専門的教育の質を高めるための活動をめざします。
評価対象団体の基準
1)「リンパ浮腫複合的治療料に関する以下の施設基準(第47の3の2)(リンク3) 1.ウ(イ)から(ハ)をすべて満たしている」こと。
(イ)国、関係学会、医療関係団体等で、過去概ね3年以上にわたり医師、看護師、理学療法士又は作業療法士を対象とした教育・研修の実績があるものが主催し、修了証が交付されるものであること。
(ロ)内容、実施時間等について「専門的なリンパ浮腫研修に関する教育要綱」(厚生労働省委託事業「がんのリハビリテーション研修」リンパ浮腫研修委員会)に沿ったものであること。
(ハ)研修の修了に当たっては原則として試験を実施し、理解が不十分な者については再度の受講等を求めるものであること。
2)運営委員会が主催する「意見交換会」および「交流研修会」に参加すること。
3)評価認定を申請する研修において「運営委員会」の規定に基づいた「教育評価」(書類審査・視察等)を受け、フィードバックに対して改善報告書を提出し、研修の質の維持、向上に努めること。
4)認定を受けた後も、「運営委員会」が主催する「意見交換会」及び「交流研修会」に参加し、研修内容の質の維持向上に努めること。
5)医療広告ガイドライン(厚生労働省) を遵守し、研修を運営すること。
参考資料URL:https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000209841.pdf
教育評価認定の方法
対象:
当該前年度に提出された予定研修申請に示された研修を対象とします。
期間:
当該年度1年間(4月~翌3月末)に終了するもの
方法:
申請研修終了後1か月以内に所定の書式を以って団体から提出された実績報告(年度末修了研修については10日以内)について評価を行い、事前に提出された書類審査を教育評価認定部会が審査を行う。また必要に応じて実地視察を行うこともある。
評価伝達と改善:
部会から提出された問題点レポートを受けて、該当団体から出された改善計画書について部会が再評価を行ったうえ、最終評価の審査を行う。
最終評価報告と伝達:
「運営委員会」委員長は審査の結果を厚生労働省に報告するとともに、該当年度の認定研修として名簿に登録し、評価内容を団体に伝達する。
評価の開示:
リンパ浮腫の複合的治療についての適切な研修としての開示をリンパ浮腫研修運営委員会ホームページ上で行う。
教育評価の項目
研修実施時間、内容等について「専門的なリンパ浮腫研修に関する教育要綱」(リンク4)に沿ったものである否かを評価します。また、医療広告ガイドライン(厚生労働省)を遵守する研修運営に反した場合の指導も行います。
時間
座学が33時間以上、実習が67時間以上行われていること。
内容
専門的なリンパ浮腫研修に関する教育要綱の座学編(講義項目と到達目標)・実習編(実技項目と学習目標)をそれぞれ満たしていること。
教育評価認定の開示
一定の基準に達した場合は研修運営委員会HPにて、リンパ浮腫の複合的治療について適切な研修として研修名と主催団体名を報告開示いたします。「専門的リンパ浮腫研修」認定研修の開示はこちら
意見交換会と交流研修会の参加と新規申請について
意見交換会への登録希望団体は「リンパ浮腫研修意見交換会登録申請書」(リンク6)の提出を以って、専門的リンパ浮腫研修意見交換会に参加することができます。
但し、専門的リンパ浮腫研修の認定申請に際しては、3年以上にわたり医師、看護師、理学療法士又は作業療法士を対象とした教育・研修の実績が必要となります。その実績年数に満たない団体については、審査の対象とはならないため、準登録として「意見交換会」と「交流研修会」への参加のみとなります。
【意見交換会】研修運営委員と研修協力団体とが研修についての意見を交換し合う場になります
【交流研修会】研修部会員と団体の研修担当講師が一堂に会し教育方法などについて学びの機会を持ちます