ここでは、がんのリハビリテーション研修運営委員会に関する資料をダウンロードすることができます。
がんのリハビリテーション研修運営委員会 委員会代表からのご挨拶
【がんのリハビリテーション運営委員会の目指すもの】
治癒を目指した治療からQOLを重視したケアまで、切れ目のない支援をするには、わが国のがん医療の現状は不十分であるといえます。 がん患者にとっては、病としてのがんに対する不安は当然大きいでしょうが、がんの直接的影響や手術・化学療法・放射線治療などによる『身体障害に対する不安』も同じように大きいものでしょう。 加えて近年のめざましいがん医療の進歩とともに、障害の軽減、運動機能の低下や生活機能の低下予防・改善、介護予防などを目的として治療的介入を行う必要性は、今後増えることはあっても減ることは決してないと思われます。
がん患者に対するQOLの向上を目的にした“がんのリハビリテーション”には、がん医療全般の知識が必要とされると同時に、運動麻痺、摂食・嚥下障害、浮腫、呼吸障害、骨折、切断、精神心理などの障害に対する高い専門性が要求されます。 しかし、今日までリハビリテーション専門職に対する研修プログラムは存在していませんし、ベットサイドでケアを行う看護職へも、がん患者に対するリハビリテーション・ナーシングに関する専門的な教育はなされてきていないのが現状です。
本研修委員会は、“がんのリハビリテーション”に精通した人材を育成し、がん患者に対するリハビリテーションを普及することを目的に設立されました。 そして(一般財団法人)ライフ・プランニング・センターが主催する「がんのリハビリテーション実践セミナー」に全面的に協力することになりました。
がん医療に携わっている多職種の医療従事者が、がん患者に対するリハビリテーションに必要な知識や技能を習得し、本研修委員会の活動が、がん医療の質の向上に貢献し、がん患者のQOL向上の一助となれば幸いと考えます。
がんのリハビリテーション研修運営委員会代表
慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室 辻 哲也
がんのリハビリテーション研修 運営委員のご紹介
2022年7月 現在
団 体 名 | 氏 名 | 勤 務 先 |
一般財団法人ライフ・プランニング・センター | 辻 哲也 小林 毅 | 慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室 日本医療科学大学保健医療学部 リハビリテーション学科 |
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会 | 幸田 剣 酒井 良忠 | 和歌山県立医科大学 リハビリテーション医学講座 神戸大学大学院 医学研究科 リハビリテーション機能回復分野 |
日本リハビリテーション看護学会 | 熊谷 恒子 粟生田 友子 | 宮城県看護協会 埼玉医科大学大学院看護学研究科 |
日本がん看護学会 | 阿部 恭子 栗原 美穂 | 東京医療保健大学 千葉看護学部 国立がんセンター東病院 |
公益社団法人 日本理学療法士協会 | 高倉 保幸 井上 順一朗 | 埼玉医科大学 保健医療学部 理学療法学科 神戸大学医学部附属病院 リハビリテーション部 |
一般社団法人 日本作業療法士協会 | 三沢 幸史 櫻井 卓郎 | 医療法人社団幸隆会 多摩丘陵病院 リハビリテーション部 国立がん研究センター中央病院 骨軟部腫瘍・リハビリテーション科 |
日本言語聴覚士協会 | 神田 亨 杉森 紀与 | 静岡県立静岡がんセンター リハビリテーション科 東京医科大学病院 リハビリテーションセンター |