理事長メッセージ

理事長就任のご挨拶

当財団は、1973年に日野原重明先生が設立され、「一人ひとりが与えられた心身の健康をより健全に保ち、全生涯を通して充実した人生を送ることができるように共に歩む」との理念のもとに活動してきました。
2017年7月18日の日野原重明先生ご逝去後、理事長を務められた道場信孝先生の後任として、2019年6月24日付けで私が3代目理事長に就任いたしました。
日野原重明先生は、大規模な医療施設では実現が困難な個々の患者に寄り添いつつ、柔軟でこころ温まる医療を当財団で実現したいと考えておられました。
一方、医療分野においても技術革新は目覚ましいものがあり、医療を受ける側は高齢化や経済格差などのため多様化が一段と進んでいる現状です。加えて、医療を提供する医療者の価値観と、医療を受ける受診者の価値観の隔たりも大きくなっているように思われます。最新の科学的根拠に基づいた医療を、個々の受診者に最も適するように実践するためにはどうすれば良いかの問いは、医療全体の課題となっています。
当財団の各組織では、創設者である日野原重明先生の掲げた理念を実現することを通じて、医療を改善することができればと考えつつ日々努力しております。
これまでと同様に、皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。

2019年7月吉日
一般財団法人 ライフ・プランニング・センター
理事長 久代 登志男